お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

一日一湯Vol.45『海門寺温泉』

台風で刺激された秋雨前線から途切れることのない雨が落ち、
日曜の午後2時だというのに妙に薄暗い別府のまち。
ビリケンさんの通りを北から歩いてくると、料理屋の玄関先には
やけに白く見える盛り塩。手水鉢と花鉢が心和ませてくれた。
行商風の自転車を入り口に止めてある、エビスビールの木製看板の
居酒屋、今は仕込みの最中だろうか。その先を右に曲がると
ニャンコ先生が迎えてくれ、少しばかりじゃれ合って遊んでもらった。
歩みを進めると公園の奥に、日本棋院会館がいつもと変わらぬ佇まい。
脇に建つ昭和30年建築の建物を60年改修した海門寺温泉も、
負けず劣らず渋っ。大好きな、別府の市営温泉だ。


先刻の親父が湯溜めの栓を抜いたので、
いきなり熱い湯が流れでて、フウフウいいながらいただいた。
後からやってきた太ももに何ヤラ掘りモンの爺ちゃん、
律儀な性格なのか、きちんと正座して体を洗っている。
突然、お江戸日本橋のメロディーが浴室に流れ込んできた。
銀行の営業終了を知らせる合図だとか、それだけが唯一の変化。
後は何もなく、みんな静かに来て静かに帰っていった。
こんな風に、プラプラ過ごす休日もいいもんだね。