お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

惹湯報告Vol.199 『 いい日 旅立ち 』

また一つ歳を重ね向かえた休日、一人湯めぐりでは珍しく雨になりました。
訪ねた山奥の無人駅、まっすぐ延びたレールが濡れています。
何もかも脱ぎ捨てて再出発をしたコモ助に、似合いのおだやかな風景。
今日からまた新しい一歩が始まりました。『おいさんは、自由でぇ〜♪』


誰もいないと思っていたら、お母さんが歩いてきました。買い物帰りですか?
『こんにちは、この辺りに温泉があるち聞いてきたけど・・・』
(ニヤッ)・・『ああ、あるで』 『えっ、どこなん。教えちょくれ』
『しょうがねえなぁ、兄ちゃんついち来よ』
雨で艶やかさを増した若葉の山を眺めながら、お母さんの後を追いかけます。
なんとご自宅の倉庫奥に浴室、こんなところに温泉が・・・。
『温りぃけん、なんやったらボイラーのスイッチ入れよ』 『はーい!』
薄暗い浴室、電気を点けると石組みの壁がなかなかオシャレです。
体温とほとんど変わらない湯温、トロトロのお湯に浸かっていると
昨日までのしがらみも何もかも忘れさせてくれました。
ほのかに香る硫黄の匂い、柔らかい温泉が贅沢に掛け流され
明日もきっといい日になる予感。お母さん、ありがとう♪