2009-05-18 Vol.125『 路地裏暮色 』 別府まち歩き 路地へ潜り込むと、表通りの音が消えた。 行き止まりの背戸、足元に埋まる瓦の破片、欠けた茶碗。 ひんやり・・・湿った風が追い越していく。 窓枠が湾曲した古いアパート、薄暗い入り口に急な階段。 失われているはずの風景、残されている風景。 切ない寂しさと、心地よい甘さ。 故郷でもないのに、なぜか懐かしいこの町・・・。