きのうん夜、酔いたくれたワシに突然お母ちゃんがのたもうた。
『 アンタ! 兄弟であげる家紋提灯の名前札、書いちょくれ 』
なんな、急に言うて。何十年も、筆なんち手にしてねぇ。
武道館の書道展で特選をとった事もあったけど、それはそーとー昔ん話 ( > < )
『 余分はねぇけん間違えられんで、しゃんと書きよ! 』
尻をたたかれ、いきなりのリクエスト。
何でワシなん、お門違いやろ? 飲んじょるし、緊張で手が震ゆん。
今年の初め旅立った、義母の初盆。
親戚縁者の列席、丁寧にお断りして身内のみ。
今日の大分市、最高気温36.0℃。
クーラーは入れず窓を開け、空気を攪拌する扇風機もオフ。
もちろんお参りは、ソーシャルディスタンス。
そげん状況に合わせるよう、若い住職の読経はあっさり。
何もかもが今時、お義母さん・・・ゴメンね。
暑いと言っても標高はそこそこ、たんぼの上を吹く風はやさしい。
義弟が植え付けた青々と育つ稲、ワシんもう一つのふるさと。