なんかおかしい、ご近所Nさんち。
彼の車が動いた形跡なし、暮らしている気配も感じられん。
2年前越してきた独り身おじいちゃん、つかず離れづの付き合い。
以前入院された時、付き添ったり必要な物を届けたり。
最近は透析治療週3回、他にも持病たくさん。
気になって彼の部屋、引き取られていない数日分の新聞。
郵便の受け口からそっと中を覗く、玄関に灯りが。
チャイムを鳴らし、ドアノブを引きながら名前を呼ぶが返事なし。
ゲっ! まさか・・・。
万が一の場合にと聞いていた、彼の携帯にTEL。
『 なんなアンタかえ、どげしたんな 』間延びした声 (> <)
どげもこげも、なかろうがえ・・・心配したで!
『 夜中にな、心臓が苦しゅうなって救急車を呼んだんじゃ。いま入院しちょる 』
大通りからそう遠くない我が家、夜中でん救急車やパトカーのサイレン普通。
全然、気がつかんかった。
取り急ぎ、彼が運び込まれた病院へ急ぐ。
手続きいろいろ今時、ようやくナースセンターに到着。
『 Nさんとのご関係は? 』『 へっ? 赤の他人です! 』
自宅のカギを受け取り、メモに書かれてた必要なモノを揃えよったら着信あり。
『 入れ歯も、持っち来てくれんかのぉ 』
『 はっ!入れ歯? 』・・・再び病院へ、看護師さんに手渡しひと段落。
なんぼ縁がないちゅうてん隣保班、状況が分かってひと安心。
夕方、Nさんから着信。
『 すまんかったなぁ。今、透析から帰ってきたんじゃわ 』
また、元気な姿を見せて下さいね。今度は、ちゃんと治してきよえ (^^;