午後3時、雨にもかかわらず入口に開店を待つお客さん数人。
『 こんにちわ~ 』番台に座る千鳥お婆ちゃんにご挨拶。
もう92歳を超えているはず、お久しぶり。
何度もこちらに来ているのに、まったくワシを憶えていらっしゃらないご様子。
あの日から14年、しょうがないよね。
'06年、連れのお爺ちゃんを見送り45年ほどの歴史に幕を閉じた。
それでも近隣からは再開を望む声、ワシも熱烈ラブレターを届けた。
'07年、偶然知った地鎮祭に立ち会う。
こちらほど、思い入れの強い温泉施設はない。
お爺ちゃんがご存命の頃はもちろん、再開が決まってから私設応援団長気分で旗振り🏴
完成するまでお付き合い半年、するとお婆ちゃんから思いがけないお話。
『 生地はアンタが選らびよ、暖簾の文字も書いちょくれ 』(@_@)
年間1000枚以上、日本全国の湯のれんを作って来たこれまで。
渾身の力と心を込め、染め上げた。
この日も、お湯は柔らかくやさしく包んでくれた。
お婆ちゃん、いつまでもお元気でね。