本来は、公的インフラであるはずの鉄道。
合理化・効率化を錦の御旗のもとに推し進め、
自らの自浄作用すら怠り正当化しようとしている。
カード決済などのキャッシュレス時代、オンラインやネット注文。
使いこなせないアナログ人は・・・置き去り?
取り残された木造駅舎、手を加えられる事もなくこのまま朽ちていくのだろうか。
熊崎駅の次に訪ねたこちら、1915年 ( 大正4年 ) 開業。
駅名は、ここから1㎞ほど離れた所にある造船業で発展した下ノ江港から。
造船の盛んな県南地域、造られているのはタンカーや貨物船など。
昨年1月から北海道紋別で運行されている観光砕氷船 " ガリンコ号 Ⅲ IMERU ” は、
佐伯市の三浦造船所で建造された。
駅前には何もなく、わずかばかりの田んぼや集落。
そして、建設時の災厄を鎮めるために駅長が建立した小さなお稲荷さま。
薄くなりかけた " 驛 " の文字、待合室に置かれた木製のベンチは古い映画のワンシーン。
切符を受け取る窓口、当時とほとんど変わらないのだろうね。
トゥルル~、到着の合図がして2両編成のローカル列車がホームへ。
誰一人乗り降りしない、ぽつんと山の中。一日の乗降客、現在は50人ほど。
乗降客がいなくなれば、駅の存続自体が危うくなるのかも。
少しづつだけど、記録していこう。