惹湯報告Vol.115『パン屋の湯』

『遅かったなぁ〜。待ちょったんでぇ』
玄関を開ると、お婆ちゃんが優しい笑顔で迎えてくれました。
傍らの娘さん、『あんた、ひょっとして○○屋さん?』
『そうでーすよ』『先日は学校の事で、お世話になりました』
『えっ、校長先生? こちらこそ力になれず、スミマセン』
意外な所でいろんなご縁、人生は奥深いですね。


『お風呂はこっちよ、ゆっくりして下さいね』
眼下には大分川が広く浅く流れ、緑に覆われた向こう側の岸は
幾筋もの滝が落ちて涼しげな風情です。
車椅子生活のおじいちゃんにあわせて、ご自宅を新築。
バリアフリーの浴室にはTVもあっちゃったりして
なんと心豊かな造りなのでしょう。
この辺りではビックリの熱湯を、ジックリ堪能しました。
湯上りは川を眺めながら、テラスでのぉ〜んびり。
冷たいジュースに小振りのアンパンまでいただきました。
『昭和50年頃までは、店を構えちょったけど・・・』
『今でん、近くの高校の購買で売りよんのでぇ〜』
これでパン屋の謎が解けましたよ、お婆ちゃん。
いつまでもお元気でね。また、おじゃまします。