『あんたがカメラで撮りよるけん、よう打てんがな〜』・・・ゴメン・ゴメン。
温泉前の広場はこの時間、爺ちゃん・婆ちゃん達のゲートボール場のようです。
頭上には、降るような桜が光って見えます。まさに春爛漫。
番台でお金を払って階段を降りると・・・、ラッキー。何方もいません。
広い小判型の浴槽は、真ん中で温湯と熱湯に仕切られていますが
さほど温度は変わりません。昔は金の湯と呼ばれた浴槽には
大きな窓から差し込む陽を受けて、透明の柔らかなお湯が揺れています。
大好きな四の湯、独り占めそして長湯、最高の朝風呂になりました。
外にでると、いつの間にか桜の下にはブールーシートが敷かれています。
これから昼の宴が始まるのでしょうか、弱く吹く風にもう花びらが散り始めました。
『すめみまの ふみ残します金泉は 湯底の石ぞ 昔語れり』
(詠四ノ湯 亀川国風会 帆足雲外)