職場へ向かう河川敷や作業場から見える公園に、
せいいっぱい背伸びしている満開の桜。
仕事帰り、再び河川敷へ寄り道。
ちょうど、太陽が休息に向かう時間。
見納めの桜の向こう、月が顔を見せる。
花見を終えたお二人も、帰り支度。
堤に腰を下ろし、今日をクールダウン。
あらっ？ 先程のご夫婦。
『 すみません。後ろ姿で申し訳ないのですが、写真撮らせて下さい 』
肩越しに、川縁でキャスティングしている若者に声をかける。
『 狙っているのは、スズキですかー 』 『 そうですよー 』
『 あんた、釣りにも詳しいのですか？ 』 と、お父さん。
『 いえいえ (^^ゞ 』
『ここから見る、夕陽もいいなぁ〜』
『 花が膨らんで見えたり、桜の木が紅く染まったりするんですね 』
『 こんな爺に、お話を聞かせて下さり、ありがとうございました 』
穏やかで物腰柔らかなご主人、やさしく微笑みながら傍らで寄り添う奥様。
偶然の出会い、交わした束の間の会話。
すてきな時間を共有できた、一日の終わり。
ささいな出来事だけど、明日の ” 頑張ろチャージ ” 完了。
お父さん・お母さん、ありがとうございました ♪
