お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

Vol.4 『 湯止山神社 』

ある郷土史を読んでから、ずっと気になっていた某所へ先日出かけてきました。
昔は温泉宿もあり、多くの湯治客でにぎわった山里です。
でも朝から降り続く雨のせいなのか、人にも行きかう車にも出会う事はありません。


『 あん旅館? とおの昔に廃業しち、いつん間にか温泉も潰してしもうたきな 』
『 温泉を持っちょった○○さん方かぇ、誰も住んじょらんし、空家になって久しいでー 』
   訪ねた農家の縁側に腰掛けて、お父さんから話を聞きました。
『 じゃぁ、こん地区には温泉が無くなってしもうたん? 』
『 それがな。 面白れぇー事に、今でん川ん縁からお湯が沸き出しよん所があるんで 』


   山麓に点々沸湯泉の湧出するあり・・・、
   牛馬に危害ありとて部落民之を苦慮し、祈祷者に頼みて湧出の箇所を
   湯止めしたり。之が記念の為、湯止山神社を鎮座し・・・。
『 あちこち熱ちぃー湯が湧き出て稲も育たんし、困っちょたらしいで 』
   そのお社も温泉も遠い昔話、有志がまとめようとした村史も未刊のままです。
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           『 ぬれて しぐれのすすき わけのぼる 』 山頭火