帰宅すれば、郵便受けに封書。
差出人は・・・『 ! 』 野菊の君だー ♪
前略
若葉のめぶく音が聞こえ まぶしく思う季節になりました
その後 いかがお過ごしですか
ほんの一時でしたが 温泉をこよなく愛するあなたにお会いして
その愛し方が 毎日温泉に入浴する私としてはとても不思議でした
でも あの日から自然や温泉に感謝するようになりましたよ
また機会が有りましたら おいで下さい
そして いつまでもお元気で いろいろな温泉に恋をして下さいね
かしこ
和紙の便箋に、艶やかな墨の色。
多生の縁でお会いできたあの方の、優しい笑顔が思い出されます。
理由もない偶然でなく、縁の力で定められていた必然だったのでしょうね。
また、お邪魔させて下さい。