久しぶりに訪ねれば、変わらない豪快な噴気と満開のコスモスが迎えてくれた。
『 おごめ〜ん。お風呂に入らしちょくれ 』
『 悪りぃなー、露天がある方は塞がっちょんので。ごめんな 』
別棟の扉を開ければ、翡翠色のお湯が 『 おいで、おいで 』 と誘う。
硫黄の香りを楽しみながら、何度も浴びた。
風呂上がり、火照った体を鎮めてくれるのは、山から吹き下ろす秋の風。
こうして、ゆっくり空を眺める事も ・・・ 忘れてしまってた気がする。
『 やっぱし、別府んお湯は ・・・ ええなぁ〜♪ 』