お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

惹湯報告 Vol.713 『 訃報 』


もらい湯稼業の我が身、
ご縁がまったく無いお方のお風呂を、
恩義でいただくのが私の楽しみ。
願い通じれば、言葉では言い表せない至福の時。
この世界は根性と情熱、そして運というスパイス。
しかし、それを持ってしても叶わぬ壁がある。


病院などを含む公的機関の温浴施設や、
オートロックで固くガードされた集合住宅などなど。
特にマンションは、これまでようやく10ヶ所ちょっと。
それはそれは艱難辛苦の修行、
知人友人、縁故関係を総動員してアタックするが、いかんともしがたい。
時には住まわれる方に、その日限りの遠い親戚になってもらう事も。


   


  お母さんからお誘いを受け、お風呂道具一式を携えてお邪魔したあの日。
  『 あらま〜。あんた、そげなもん持ってきて 』と、やんわりたしなめられた。
  『 手ぶらで来よっち、言うたやろ 』 『 ・・・すみません。 』
  快くご自宅へ、そしてこちらの ⬇ 共同温泉に入らせてもらった。
  マンション泉、記念の第一湯。
  風呂上がり、いただいたコーヒーを飲みながら
  眺めた別府湾の青さは忘れられない。

   先月ご逝去された、どうぞ安らかにお眠り下さい。
   そちらにも、温泉はありますか ?
   その節は、ありがとうございました。