にわかに鶴見の山はけぶり、突風が砂塵を巻き上げ冷たく激しい雨が
容赦なく体を叩きつけてきた、雨中の決勝戦。
おいおいコリャ！ 聞いていなかったぞー！成年男子混合の大会なんて・・。
こちとらは、花も恥らう純粋乙女チームだぜっ。おまけに受験期のために欠員あり、
こんな状態で戦えるのかい？・・てなわけで強力助っ人として名乗りを上げたのは
眠れる獅子コモエスタ赤坂。朝９時から４試合すべてに要のスーパーＧＫで堂々の参戦！
（あーあっ、年齢もかえりみずになんとも無謀な。明日が思いやられる・・・）
メガネをかけての試合は危険なので、はずすと視界はゼロに等しく、・・・不安。
ゴール手前までボールが来て、ようやく状況が確認できる程度で、・・また不安。
ハンブルする、キックはできない、出すぎてゴール前を空っぽにする・また不安。
見るのとやるのとでは大違い。頭の中は真っ白、声も出せないで、これまた不安。
ディフェンスに助けられ、奇跡的に勝ち上がった決勝戦は、娘が放ったゴールを何とか死守し
うれし恥ずかしの優勝。後にも先にも、そして永遠にないであろう娘とのジョイントゲーム。
今日の試合を決して忘れはしない、見上げた先に咲いた祝福の虹とともに。
