お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

一日一湯Vol.56 『鉄輪むし湯』

今日は、娘の百カ日でした。
命あるものや形あるものには、いずれ終わりがあります。
頭では理解していても、突然訪れた運命を受け入れる事がいまだに出来ません。
あの日から刻まれた100日、私達にとっては後悔と自責の日々でした。
友理、元気にしている?ちゃんと、ご飯食べているかな。
お寺さんをお見送りした後、みんなで鉄輪に行ってきました。
もちろん、君の大好きな兄ちゃんも一緒だよ。
今日もいい天気、道すがらの別府湾は蒼く穏やかでした。


鉄輪のむし湯は、今日が最後だって。
石菖が敷き詰められ裸電球一つが頼りの石室、天然サウナですね。
というより、人間の地獄蒸しかな?しっかり汗を流して外に出ると、
兄ちゃんがお父さんの背中にくっ付いていた石菖を取ってくれたよ。やさしいね。
二人で湯船に浸かっていると、いろんな事を思い出しました。
家族みんなで、別府の小さな共同温泉にいっぱい行ったよね。
そんな、友理と過ごした場所の一つがなくなるなんてとても残念。
でもね、お母さんも兄ちゃんもそしてお父さんも、君とずっと一緒。
誰の子でもない、いつまでも私たちの娘なんだからね。


『すてきな思い出を、ありがとう』 『また、夏に逢いましょう!』
番台で交わされる常連さんたちの挨拶、とても辛くて泪がこぼれてしまいました。