『ちょっと、ちょっと、そこのおいさん。あんた、なんしよんのな！』
この温泉掘削現場を任されちょんワシ、何があってん困るけん飛んで行った。
『あららー、見られちょったんな。お邪魔してまーす・・・アハハ』
春はすぐ其処、今日は大分でん黄沙が観測されたしな。
陽気が良うなると、こげな変んヤツがモソモソ出てくるから始末が悪りぃー。
『いいお湯やなー、これ浴びらしてくれんかなー？』
突然の申し出にビックリ、ナンも考える余裕が無いまま
『ああ、いいで。好きにしよ』っち言って後悔した。
バンバン車が走りよん道路のすぐ傍で家ん風呂に入るようごく普通にパンツを脱ぎ、
側溝ん中で笑いながら湯を浴びよん姿は見ているこっちの方が恥ずかしい・・・。
情けねぇやら無下ねぇやら、しばらく我慢しちょったけど
『もう、いいやろ。いい加減にせんな』っち言ったら
あんおいさん、のたもうた。『あーいい湯加減、もうちょっと入らせちょくれ♪』
