受付にいた小倉出身の初々しい彼、陸士クラスでしょうか。
『あんたにちょっと物を訊ねるけど、４１普隊の浴場は温泉かえ？』
『温泉ではありません』 『あらら、そうなん。残念やなー』
『はっ！自分も、別府だから温泉と思っとりました』
満を持してこの日を待ってたのに、いきなりのカウンターパンチ。
隙あらばいただけないかとの淡い期待を、見事に打ち砕いてくれました。
会場の露天に並ぶ『陸自スペシャルカレー』や『激ウマ！陸軍さんのカレー』、
一度に４００人分の食事を作れる『野外炊具１号改良型』も気にはなりましたが
意気消沈のコモ助には何の慰めにもなりません。
グランドでは観閲式に続いて訓練展示が始まり、轟音が後ろにそびえる
鶴見岳や扇山を震わせます。空砲と分かっていても『怖ーい』と泣き出す女の子に、
自衛隊の活動が平和利用であって欲しいと心からそう願いました。
ところで、ところで、控えおろー！別府八湯温泉道第壱千代名人を 何方と心得おる。
第４１普通科連隊長 １等陸佐 河○祐之助様であらせられるぞ。頭が高ーい！！
（まるで創立記念にあわせたかのような名人認定の直前報道、
しかも彼はこの駐屯地のトップ。観光協会さーん、みんな狙ってたのに・・・？）
