お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

一日一湯Vol.24『白湯』

コンクリ打ちっぱなしの素朴な湯船には、水道の蛇口が一つだけ。
通路に敷かれた一間スノコは脱衣場も兼ねています。
脱いだ服を入れる桝組棚は、わずか八桝しかありません。
天井の湯気抜きのお陰で、浴室には湯気も雫も無縁です。
人々から忘れられてしまったのでしょうか、入浴中誰も来ません。
表通りに面しているのに行きかう車の音は微かに届くだけで、
薄暗い浴舎の本当に何もない静かな共同温泉です。
お湯が潅がれる音を聞きながらいただくと、
『春風千里』一番が吹いた一日が、ゆっくりと暮れていきました。

 (入浴料100円 入り口の竹筒にお入れ下さい)