お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

惹湯(hitou)報告Vol.21

大地から、温泉がボコブク・ビュッビュと噴き上がっています。
その源泉から湯船へ伸びるパイプと、傍を流れる小川に這わせたもう1本のパイプは、
丁度いい落差の打たせ湯になっています。小川は昨日からの雪解けの流れとなり、
とても長く足をつけてはいられません。そこいらの廃材などを寄せ集めて作った浴舎は
足元もおぼつかなくお粗末を通り越していますが、隙間から浴槽に届く幾筋もの細い
光の帯は神々しく輝いて見えました。今日は、神様から特別に贈り物をいただきました。
生活密着型・施設派の私には考えられない行動でしたが、あの打たせ湯は見逃せません。
あまりのうれしさに素っ裸で湯船を飛び出して、初めての浴びるマンを経験しました。
もうすぐ陽が落ちます。小川の冷たさも、夕暮れ間近の山の冷気も何も気になりません。
温泉の噴出す音を聞きながら、大地にいだかれている自分を感じました。