『ＧＫ』

小学校５年生にあがると同時に、友理は南大分小学校女子サッカーに入部。
いきなりＧＫとしてレギュラー入り。先に入部していた同級生や父兄に申し訳なく、
ずいぶん後になって津久見で行われた試合を初めて見に行った。
点を入れられるたびに泣く友理、それを慰め励ましてくれる仲間たち。
いても立ってもいられず、ゴール裏から『泣くな！』と声をかけた事もあった。

県内の主な大会は、ほとんど出場すれば優勝していた。
中でも蒲江マリンカルチャー杯、ＮＴＴカップでの連覇は嬉しかった。
そして、北九州・福岡・八女・北方・鳥栖・武雄・大村などの県外の大会から
招待をいただくようになり、力をつけながら少しずつ子供達は成長していった。
６年生の先輩と５年生の友理たちは、ピンクのユニフォームでピッチを楽しそうに
駆け回り、異例の小学校単独チームは当時の大分県少女サッカーの最強チームに
育っていった。（親バカ談）