マンションの駐車場に、車を止めた。
1Fにある、手作り感あふれる番台。
横の小部屋で、湯銭を支払う。
浴室は白い湯気が舞い、撮影は厳しそう。
飾り気も、洒落っ気もまったくない脱衣所。
今時ではない、昔からある私の好きな町の湯。
『 あんた、もしかして上田さん ? 』
『 はぃ〜 ・・・ ?? 』
突然、同浴のお父さんから声をかけられた。
『 違うんかえ、すまんのぉ。とぉてん、似ちょったもんやけん 』
私が住んでいる場所も年恰好も同じ風だったので、勘違いしたらしい。
『 今日、杵築まで行ったんやけど別府ん雪が凄かった 』
『 高速の一車線ふさいじ、融雪剤まきよんけん一寸ずりやったんで 』
源泉49℃の表示、浴槽内はおそらく42℃、いい塩梅 ♪
ふ〜んと甘い香り、口に含めば遠くかすかに海を感じる。
外は寒いのに体も心もホコホコ、100円おんせん券に感謝。
1週間ぶりのお風呂、気持ちよかった (^_^)v