仕事がハードなのは、それはそれなりに有難いのですが、もうヨレヨレのヘロへロ・
レレレのおじさん状態に陥ってしまったので、今宵はいつもの『下郡温泉』ではなく、
『王子温泉』で安息のひと時を過ごしてきました。大通りから狭い路地へ曲がると、
天然温泉と書かれた鮮やかな電飾看板が迎えてくれます。木製の上開きの靴箱に、
脱衣箱のアルミ鍵はおしどり製。鎮座ましました石井衡器の体重計も年輪を感じます。
番台のおばあちゃんの笑顔も、なにもかもここはレトロ真っ向勝負で挑んできます。
夜のゴールデンタイムだというのに、どなたもいらっしゃいません。７０ｃｍほどの
深めの浴槽からは、適温の黒褐色のお湯が、静かに静かに溢れ出ています。トロトロのお湯に
ドッコラショと浸かれば、体の芯からフニャトロのアホ状態になってしまいました。
最近では『神宮寺温泉』に『大津温泉』。私の知る限り、大分市内の温泉銭湯は７軒廃業しました。
スイスあたりの風景でしょうか。市内では珍しいタイルのモザイク画を眺めながら、
番台のおばあちゃま、いつまでもお元気で営業をお願いします・・・そんな事を考えてしまいました。
余計なお世話ですよね。ゴメンなさい！
