お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

惹湯報告Vol.216 『六郷満山の湯』

ダメモトで足を運んだ某所、母屋の庭先には茜色の柿がタワワに実り
今日が暮れはじめていました。『ごめんくださーい』、呼べど叫べど返事はありません。
しばらくして、離れに住むお母さん登場。
『この共同温泉に、臨時入浴をお願いできませんか?』
『これはウチらと近所んしだけの温泉、他所モンは入れんので』
『実は・・・うんぬんかんぬん・・・あのねのね』なんですが・・・。
『今日は村の祭り、爺さんは夜まで帰るらんし・・・困んなー』
それでも、扉を開けて浴室の案内と写真撮影を許可していただきました。
『しょうがねぇー。今ならいいけん、出たらお湯を抜いて掃除するんが条件で!』
『ははーっ、何でもいたします。ありがとうございます。』


『鉄分が多いんで、困っちょん。』おっしゃるように浴槽の内部は黒く変色していました。
グゥーングゥーンと温泉を汲み上げるモーターの音が静かな山里に響き、
濾過の為に巻きつけたストッキングから見る見るうちにお湯が溜められていきます。
白い船形の湯船、その鼻先に持参の洗面器やらデジカメやら置けてちょうどいい塩梅♪
かすかな塩味と石膏味、でも鉄分は全く感じない柔らかい単純泉が淵を越え溢れています。
余りの気持ちよさに長湯、すでに30分以上経過。すると、なにやら表に人の気配・・・。
『あっ、お婆ちゃん。今入っよんけん、ちょっと待ちよ』 外で、お母さんの声がします。
ここは浴槽1泓、当然混浴でした。『すいませーん、すぐ掃除をして出まーす』