僕が歩く 別府んまちを 僕はどれくらい 知ってるんだろ
浜脇ん砂湯 楠の桟橋 尋ねても誰も答えない
でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も 何度も見上げていた この空を
湯上り ベンチに 腰掛けてごらんよ
大切な 物がきっと 見えてくるはずさ それが 別府〜ん宝♪
今日も歩く 別府んまちを どうして僕は 歩くんだろう
高架下の市場 行き止まりの路地 庭の花が揺れていた
でも誰より 誰よりも知っている
壊される家 なくなる景色 ずっと見ていた これからも
いつまでも 変わらずに お湯が湧くこのまちで
大切な 人にきっと 出会えるはずさ それが 別府〜ん宝♪
大正2年竣工、この施設は年内に歴史を閉じる。
その話を聞いた時すでに休業状態、無理を言って一夜の宿を乞う。
ましてや敷地内の温泉館に、身内以外は入れない。
そこを何とかと、またまた無理をお願いした。
浴室に足を踏み入れば・・・言葉がでない。
まとわりはじける泡、大量の炭酸ガスにむせ、強烈な清涼感に包まれる。
惜別の一湯、柄にもなく・・・天井を見上げた。