マンションと民家の間に、ひっそりと佇む共同温泉。
30数年前、別府で月極め入浴した最後の施設。
ここは何回入っただろうか、きっと500回は下らないはず。
平成2年に立て替えられ、残念ながら地下にあった浴場は姿を消したけど
また今日も思い出を手繰り寄せるように来てしまった。
http://d.hatena.ne.jp/ohirune-manbou/20021230#p1
ぽつんと1人でいると、楽しそうに話しながら爺ちゃん2人お出でまし。
コモ:『お湯が熱ちいけん、水入れてんいいで』
爺A:『ほんとやな、ちーっと熱ちいごたん』
爺B:『にいちゃん。すまんけど、お湯ん栓を閉めちくれんかぇ』
コモ:『今閉めるけん、ちゃんとかき混ぜち入りよ』
湯口に陣取り、シャンプーする手を止めてコックを閉めたコモ助。
隣近所の同浴者と勘違いされ思わずニヤリ、これって牢名主の気分?
別府ンしと同化して入る小さな共同温泉で、時間がゆっくり流れていく。
湯上りに見た桃畑、鮮やかな春色の花に足が止まって動けなかった。