インフルに罹って、今日で5日目。
なんさま初めての事、どう付き合っていいんかよう分からん。
体のあちこち、なんぼか痛いけど熱は下がって一安心。
ボーとしてたら、携帯に着信あり。
入院中のОさんから、何事かな? 『 はい、アサハカです 』
聞きなれない声『 福岡に住む弟です、兄は27日に亡くなりました 』
5年前、私が住むマンションに引っ越してこられた。
時折りかわす、あいさつ程度の付き合いが始まる。
ある日、大きな荷物を持ってたたずむ彼。
『 どげしたんな? 』『 今から、入院するんや 』
ちょいと待ちよ、病院まで送るわ。
お聞きすれば、数え切れないほどの持病。
何度も緊急搬送、その都度必要なモン見繕って病院へ届ける。
一人暮らしだから、頼られたのかな。
『 今日な、退院したんや 』
右手に歩行杖、左手に焼酎一升を下げニヤリ。
今月も呼び出し3度、病室で会ったのが最後になった。
Оさん、ゆっくりお休みください。お疲れさまでした。
来年はきちんと検診を受けよう、ずーっとサボっちょるし。
心と身体の健康あってこそ、自分と家族の為に。
" やがて死ぬ けしきも見えず 蝉の声 " 松尾 芭蕉